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東よか干潟 ― 和白干潟の干潟交流会 2025.12.21

 

2025.1221日(日)

東よか干潟(ひがさすラムサールクラブ)―

和白干潟(ガタレンジャー)の干潟交流会

なんとか朝の雨が上がり、日差しが射し始めた頃、和白公民館に大型バスが到着しました。
9月に東よか干潟の「ひがさす」の館長から、ラムサールクラブの子どもたちを和白干潟に連れてゆきたいという相談がありました。有明海の広大な泥干潟と対照的な「都市の中に残る小さな砂干潟」を見せたいということと和白干潟の子ども調査隊の「ガタレンジャー」の活動を学びたいということでした。
とってもありがたい依頼でとてもうれしかったのですが、ラムサール登録湿地で、「ひがさす」という干潟の情報・展示が整った大きな施設から、なんの受け入れ施設もなく、昼食を食べる場所や大型バスの駐車場すらない和白干潟に、多くのみなさんを迎えるのはうれしくも大変悩ましいものでした。
東よか干潟と和白干潟の子どもたちの交流会なので、なるべく子どもたちがリードする形で進めました。
予定よりも少し遅れて11時40分に交流会が始まりました。最初にウエットランドフォーラムの松本が交流会の主旨とスケジュールについて説明をした後、最初のプログラム、子どもたちによるアイスブレイクが行われました。干潟の生きものの名前をテーマにして、少し戸惑いながらも雰囲気はほぐれてきました。
続いて、3人のガタレンジャーによって、和白干潟の全体像(歴史や埋め立て、潮干狩りなど)、砂干潟ならではの生きものたち、ガタレンジャーの活動(主に生きもの調査、引越し作戦)のテーマで解説がありました。
和白干潟で調査活動をしている城東高校からは、クイズを取り入れた楽しい干潟の説明で子どもたちも元気に応えていました。
東よか干潟のラムサールクラブの活動報告は21名全員が交互に、ラムサール登録湿地、生きもの調査や渡り鳥のデータ、干潟の漂着ごみから、干潟の生きものの郷土料理まで、多様なテーマで報告してくれました。
報告が終わった後は、全員で干潟へ出ました。有明海と違って、車が多い住宅地の中の細い道を通って干潟へ出るので50人以上の人間が歩くのは大変神経を使いました。これも都市の中の整備されていない干潟の一面です。
干潟では、最初に塩田の名残りの堤防や、干潟の原風景が残っていること、埋め立てられた風景のことなどを説明しました。
最干潮のタイミングではなかったため、干潟はあまり引いていませんでしたが、有明海のような泥の干潟ではない砂の干潟に子どもたちはスニーカーのまま喜んで干潟に入って行きました。ガタレンジャーとラムサールクラブのリーダーに干潟に絵を描くテーマを考えてもらって、ほうきでみんなで絵を描いてもらいました。これは有明海の泥干潟ではできない体験です。小さな干潟しか出ていませんでしたが、みんなその感触を楽しんでくれたようです。子どもたちは冬なのにカクベンケイガニやケフサイソガニ、オキシジミ貝を見つけてくれて有明海との違いを一層印象付けてくれました。
残念ながら、帰りのバスの時間が決まっているので、子どもたちの感想を充分に聞くことはできませんでしたが、「もう少しここにいたい」、「とても楽しかった」という声を聞きました。
来年は、和白干潟のガタレンジャーが東よか干潟に行くことを約束して和白公民館に戻りました。公民館でお互いの“お土産”の交換をして干潟交流を終えました。

 

 

 


GATA-BOOK「わじろひがたの本」ができました。

「わじろひがたの本」は、ウエットランドフォーラムが、和白干潟で観察会やイベントなどを通じて感じた干潟の魅力や大切さと、“和白干潟の子ども調査隊・ガタレンジャー”による生きもの調査などによって得られた学びや感動、そしてみなさんにぜひ知ってもらいたいことを現時点でまとめた本です。

小学4年〜中学生程度の目線で作成し、和白干潟周辺の小中学校、および地域の公民館、公共施設などに適宜配布の予定です。
掲載している生物は、基本的にガタレンジャーの調査・観察会などで見つけた生物を紹介しています。
また、地域の子どもたちにぜひ知ってもらいたい、製塩や海苔養殖など、和白干潟につながる地域の歴史や生業なども簡単ではありますが紹介させていただいています。

この一冊では和白干潟の面白さや重要性の半分も伝えきれていませんし、今後も「都市の中の干潟」は多くの影響を受けながら様々に変化していくと思います。そんな状況の中で、「わじろひがたの本」を読んでもらって、地域の海の歴史を知り、干潟の生物多様性を学んで、多くの子どもたちに地域の環境保全意識を高めてほしい願っています。

●わじろひがたの本/サイズB5×44ページ×3,000冊  2015年3月完成/配布
●助成/福岡市未来へつなげる環境活動支援事業

●福岡市役所1Fの情報プラザ、または和白干潟周辺の公民館、箱崎の3Rステーション、コミセンわじろに置いています。

ウエットランドフォーラムは、和白干潟をフィールドに生物観察会やイベントを通じて、干潟の楽しさや大切さ、生物多様性の啓発活動を行なっています。 ラムサール条約の「賢明な利用/ワイズユース」や、SDGsの「持続可能な社会づくり」などを学びながら、みんなで和白干潟の未来を創っていけることを願っています。


ウエットランドフォーラムについて

ウエットランドフォーラムは、東アジアの渡り鳥の渡来地を守るため福岡市の博多湾アイランドシティ埋め立て地の湿地再生のための野鳥公園の提案と和白干潟の改善や保全の活動を行っています。

和白干潟の図鑑はこちらから

和白干潟の子ども調査隊 ガタレンジャー
和白干潟(干潟そのものも含めて)の楽しさや感動を子ども目線で情報発信しています。 小学4年生からの隊員を募集しています。
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