和白干潟の未来図づくりワークショップ-3 報告      session 3「和白干潟でみんなでこんなことがしたいな」

13:00:和白公民館
・1回目、2回目の振り返り/松本(ウエットランドフォーラム)
・発表「SDGsと和白干潟の未来」/ガタレンジャーを代表して城東高校生たち
 SDGsのアイコンと公式文を表示しながら解説をしましたが、公式文が簡単に理解できないことをしっかり抑えていて、高校生たちに問いかけるようにわかりやすい言葉に置き換えて説明してくれました。
 続いて、和白干潟のゴミやアオサなどの現状の説明、さらに「こんな干潟だったらいいなぁ」という展開で、未来図のひとつの方向性を提示しました。
・プレゼンタイム「わたしの和白干潟の未来図」としてそれぞれの立場から5人の提案がありました。
 *干潟の良さを伝える。小学生の頃から和白干潟に行っている。いろんな生きものにずっといてほしい。 
  アオサ・ゴミの対策が必要。(N)
   *昔は和白干潟の「食」に助けられた。潮干狩りがいつまでもできるように。
  また泳げる海になってほしい。 時代に応じて若い人たちにSNSで伝えてほしい。(Ko)
   *38年住んでいる。最初の印象は臭いと思った。若者が興味を持っていることをあらためて知った。
   和白の住民の関心が薄い。 若い人に和白に残ってほしい。(Ki)
   *エコミュージアム(和白干潟の活動拠点)を作りたい。駐車場、水道、トイレなども完備する。(M)
   *干潟ピクニックがしたい。アサリを増やしたい。干潟の天地返しをしたい。(Y)

〈休憩10分 換気〉 
次のセッションは、参加者全員が、自分のテーマをA4ペーパーに書き、その紙を持ってお互いに見せながら会場を歩いて、関連するテーマを書いている人を見つけてグループを作ります。そして4〜5人づつ6つのテーブルで、まずテーマに沿ったグループ名を決めてから、「みんなの和白干潟の未来図」と「みんなでこんなことがしたいな」の2つのテーマでさらに話し合いました。
〈休憩10分 換気〉 
  グループ名と優先順位の高い提案を紹介します。
●「和白干潟 de みんなをつなぎ隊」
・福岡市内の小中高に和白干潟を紹介するチラシを配布する。
・和白干潟チャンネルを YouTubeで開設。 ・いつでもゴミ拾い。
●「クロツラ」
・海水浴  ・和白図鑑づくり  ・たくさん貝をとりたい。
・和白の写真をSNSで投稿する。 ・生きもの調査
●「ワクワク」
・ビジターセンターがあればより多くの人に参加してもらえる。 ・生きものを守ろう!!   
・みんなに知ってもらおう!!   ・ゴミ箱の設置
●「ずっーときれい! ずっーと楽しめる」
・SNSを活用していろんな人に興味を持ってもらう!!  ・たくさんの人が干潟に来て欲しい!
●「にぎやか」
・“若い人にも干潟へ!!”  ・小学校6年生が2年生や3年生に干潟のことを教える。
・生きもの紹介 地図作り 観察
●「小屋」
・市民活動の“場”づくり
・エコミュージアム/手足洗い場(水道)、トイレ、道具倉庫(スコップ、双眼鏡、長靴)、干潟のインフォメーションパネル、和白の漁業・海苔の歴史紹介、駐車場など
・ひとつの遊び=ゴミ拾い

たくさんのアイデアや希望が出ました。これらの中から、すぐに活動できること。中長期的な計画を立てて実現を目指すものなどをさらにセレクト、ブラッシュアップしながら活動に活かしていきたいと考えています。
このワークショップでは小学生から70代の人、地元の方々、行政組織の方々、高校生、小・中学生、大学生など様々な年代と立場の方に集まっていただき、和やかな雰囲気の中でみんなが平等に意見を出し合うことができました。
コロナ禍で多くの人の参加を控えたことにより、3回を通してほぼ同じ参加者が集まったことも、安心感ととに知識や考えを深める要因になったのかもしれません。
これまで和白干潟では様々な活動が行われてきました。今回のワークショップは“個から協働へ”さらに翼を広げて、多様な人のつながりと大きな可能性を示すことができたと感じています。
たくさんのアイデアの中から、個人でも団体でも“やってみたいこと”、“得意なこと”、“できそうなこと”にトライしてほしいと思います。参加者全員が応援してくれるはずです。